血管造影検査

診療科のご案内

血管造影検査

血管造影検査とは

カテーテルという細い管を血管内に挿入し、造影剤を注入しながら撮影する検査です。
腫瘍や血管の病気(狭窄・閉塞)の診断を行います。
また、診断を行うだけでなく、カテーテル技術を用いたIVR(Interventional Radiology)という血管内治療も行っています。
IVR
には狭くなった血管を広げたり、出血した血管の止血や、腫瘍の栄養血管を塞栓させるといった治療が行われます。
心筋梗塞や脳梗塞などの早期に治療を要する病気に対して非常に重要な検査・治療になります。
また、外科的手術に比べ、身体への傷が残りづらいのも特徴です。

検査の流れについて

一部を除いては、入院してからの検査となります。股関節付近にある大腿動脈部に局所麻酔後、針を刺してそこから細い管(カテーテル)を血管内に挿入します。カテーテルの先端が目的部位に達したところで、造影剤を注入しながら連続撮影を行います。検査終了後は動脈穿刺部分から再出血を防ぐ為、約6時間の安静が必要となります。

当院の血管撮影室の様子
3D-VR(画像支援)

血管造影検査 Q&A

Q.例えばどんな検査がありますか?

動脈瘤の有無・位置確認 → 脳血管造影検査
心臓血管狭窄・閉塞の有無・程度 → 心臓カテーテル検査
悪性腫瘍(がん)の治療 → 血管塞栓術

Q.痛みを伴う検査ですか?

最初、局部麻酔を施行するときに痛みを感じますが、検査中カテーテルが挿入されている時は、痛みは感じません。
また、カテーテルを抜去した後に、止血の為に強く圧迫している時は麻酔が切れてくるため、多少痛みを感じることがあるかもしれません。

検査例

正常頭部血管

正常頭部血管

心臓血管(狭窄部位が認められます)

心臓血管(狭窄部位が認められます)

腹部血管(肝腫瘍が認められます)

腹部血管(肝腫瘍が認められます)