診療科のご案内
放射線治療
放射線治療とは
放射線治療は、手術、薬物療法と並ぶがん治療の3本柱の一つで、全身のほとんどの部位に発生する多くの種類のがんが対象になります。治すことを目的とした治療から症状を和らげるための治療まで、幅広い役割を担っています。
当院では放射線発生装置(リニアック)から出る放射線を体の外から当てる外部照射という方法で放射線治療を行っています。
放射線治療の流れ
1.放射線治療医による診察、説明
診察を行い、検査結果などとともに放射線治療の適応があるかどうかを判断し、治療方法、照射回数等を決めます。副作用や効果などについての説明も行います。また、期待される効果や副作用などについての説明も行います。
2.シミュレーション
治療計画用のCTを撮影します。この時に治療時の体位を決め、それを再現できるように体の数ヵ所に印を描きます。頭部などの場合は、シェルという固定具(頭の形に合わせたお面)を作成する場合があります。このCT画像は治療計画装置に送られます。
3.治療計画
治療計画用に撮影したCTの画像を用いて、コンピュータ(治療計画装置)でどの部位に、どの方向から、どれくらいの量の放射線を照射するのかを検討します。
4.放射線治療
通常はシミュレーションCTの数日後から治療を開始します。放射線治療装置(リニアック)の寝台に寝て治療を行います。治療時間は更衣を含めて10~20分程度です。実際に放射線が出ている時間は数分程度となります。放射線は体で感じることができないため痛みや熱感を伴うことはありません。治療回数は1~40回程度で、治療部位や病状、目的により異なります。治療期間中は定期的に放射線治療医による診察を行います。
注意事項
- 放射線治療は土日祝日を除いて基本的に毎日行います。
- 治療部位は脱衣して頂きます。必要に応じて専用の検査着に着替えていただきます。
- 治療部位につけている金属類、磁気カード類、貼り薬などは全て外していただきます。
- 体に描いた線や印は、正確な位置決めをするための重要な物ですので治療が終わるまで消さないようお気お付け下さい。