2002年9月号 ご無沙汰いたしました!

2002.9月号

 2年ちょっとのご無沙汰でした。「連携便り」の紙面改正に伴い、当院ホームページへ移されました本コラムが、倉治大森歯科医師会会長をはじめ多数の皆様のお陰で、今月号から再び皆様のお手元に届くようになりました。ご声援ありがとうございます。ホームページ掲載分のバックナンバーへのアクセス法はいずれお知らせいたします。

 皆様既にご存じのことと思いますが、今年4月の健保改定で「病院歯科共同治療管理料I、II」が新たに設定されました。これは、難抜歯をはじめとした手術や処置(障害者歯科治療)が必要な患者さんを病院歯科に紹介し、紹介者が当日に紹介先の病院へ赴いて共同で治療管理を行った場合に算定できるものです。紹介者には320点(病院歯科共同治療管理料I)、お受けした病院歯科は200点(同II)となっております。紹介を受けられる病院歯科の施設基準として、その1 病院歯科初診料1の算定基準を満たす病院歯科(紹介率30%以上かそれに準ずる) その2 医療連携委員会が定期的 に開催されている その3 病院内に医療連携室が設置されている、などが挙げられています。お気づきと思いますが、この制度は当院の連携医制度を参考にして設定されたものです。厚労省が当院の連携医制度をモデルケースとして注目した結果です。

 以前から患者さん同伴で当科にいらっしゃる連携医は少なくありませんでしたが、4月以降はその数が確実に増えております。医療の高度化や疾病の複雑化に伴い、1医療機関のみで治療を完結できないケースが増えて参りました。医者は自分の専門領域を知悉し、複雑な合併症を有する患者さんには各科がチームで当たることが常識です。歯科医はやや自信のない治療部分についてまでも、一人で当たろうとする傾向が少なくなく、チームで 治療することが不得手です。歯科界でいう、いわゆる有病者は増加の一途をたどっております。高齢社会に向かい、食事をおいしく噛んで戴くことがQOL の向上には不可欠です。
共同治療ご希望の先生には、治療日や時間帯についてできる限りご便宜を計ります。また、共同治療のみならず、お役に立てることがありましたら、いつでもお気軽にお電話下さい。

 当科3人の常勤はゴルフという共通の趣味をもっています。若手の長谷川先生は「ゴルフは道具」派です。市川先生は「ゴルフはウデ」派で、最近ハーフでイーブンパーを達成しました。二人に影響を受けた私は道具派に傾き、今春セットを買い換えて「110の王」をやっと脱しつつあります。
次号からも身近な話題を皆様にお届けするべくがんばります。ご愛読下さい。

歯科コラム