2014.5月号
当科のモットーの一つである病診連携の充実は病院歯科ならではの「顔の見える連携」を“売り”としています。
常勤3人+αの少人数チームですが、御紹介いただいた先生との情報交換は、報告文書を必ず送付し、重要な確認事項については電話などでお話をさせていただいております。少人数ユニットのメリットとして、情報共有が行いやすいことが挙げられます。入院症例についてはカンファレンスを通じて全員が内容を把握するように心がけていますので、担当医が不在でも対応に困ることはありません。当科への連絡もスムーズです。電話交換から歯科外来に繋いでいただければ我々が直接先生方とお話をさせていただき御依頼を承ります。最近はメールという便利なツールがありますが、一方的な文字のみによるやりとりではなく生の声で相互に会話することによるコミュニケーションは、顔を合わせていなくても状況を推し量ることができ、お互いの距離を近づけることになると思いますので、相談・お叱りなども含め遠慮なくご連絡ください。診療時間内であればいつでも結構ですが、小手術などで手の離せない時があるかもしれませんのでお含みおきください。
今までも歯科医師会の会合や当科の連携懇親会を通じて、先生方と「顔の見える連携」を進めてきましたが「顔を知っている」だけではなく、さらに一歩進んで「こいつは何を考えているのか」というところまで知っていただくことにより荏原の歯科口腔外科をよりうまくご利用いただけると考えています。「ちょっと頼んでみるか」という気持ちになっていただくには信頼関係が不可欠です。この歯科コラムを通じても当科の仕事ぶりをお伝えしておりますが、やはり活字媒体ではお伝えし切れないところもあります。今年度は連携医の先生方と情報交換する機会をもっと増やし、我々の存在を身近なものにしていただくよう新企画を検討しております。
(注)このコラムを元ネタとした前部長佐野先生の「続、病診連携まっしぐら」が医歯薬出版から出版されました。