2018.9月号
いつも「えばら連携だより歯科通信」をお読み頂きありがとうございます。われわれ歯科口腔外科での業務のひとつに急患対応があり、その中でも口腔外傷は毎年1位、2位にランクインしています。特に乳幼児における歯や口腔の外傷は、本人はもちろん、お母様まで泣きそうな顔をして来院され、心を鬼にして泣き叫ぶ子供の治療にあたることが多くあります。
ある報告によると、乳幼児の口の事故は転倒や衝突で、兄弟、友達と遊んでいたり、走っていたりする時が多く、10時、14時、16時、18時頃、家事の最中や誰かと遊んでいるなどで親の目が離れたときに受傷するケースが多くみられるようです。
当科でも数年前に顎をぶつけ、下顎の前歯5本が同時に抜け落ちる女児が来院されたときは、歯牙の解剖学実習を思い出しながらこれは左?右?1番?2番?と悩みながらも整復し、1ヶ月後にはしっかり生着し、ほっとしたことがありました。
このような事故は避けたいものですが、対応が困難な場合は他科とも連携して対応しますのでよろしくお願いいたします。
今年は例年になく暑い日々が続いています。東京オリンピックが開催される2020年にはどうなっているのか心配してしまう今日この頃です。この連携だよりが発行されるときには多少涼しくなっているのでしょうか?
歯科口腔外科 齋藤浩人