2025.1月号
歯科口腔外科 部長 長谷川 士郎(はせがわ しろう)
11月19日に用賀でご開業の粟屋剛先生をお招きし「地域の歯科診療所にできること」というテーマでご講演いただきました。我々歯科医師の大きな使命は「食べる」を支えることです。そのために外来診療では虫歯の治療や義歯の作製など修復治療が主になりますが、訪問診療においては口腔ケア(誤嚥性肺炎の予防)や摂食嚥下リハビリテーションが加わります。訪問歯科診療は取り組まれる方がまだ少なく、粟屋先生の豊富な経験を紹介いただき、歯科業界が在宅の患者さんにも貢献できることが大きいことを再確認いたしました。そして、通院が困難な患者さんは何かしらの基礎疾患を持っていらっしゃるので、医療介護関連職の連携が欠かせません。粟屋先生は「城南食支援研究会」を立ち上げ、食支援に関わる多職種のメンバーと共に定期的に勉強会を開催し、地域で「口から食べること」を支える活動を実践していらっしゃいます。荏原病院は地域支援病院であり、訪問診療に関わり前線で活躍されている先生方の後方支援も大きな役割ですので、是非仲間に加えていただきたいと思います。講演会終了後の懇親会では短い時間でしたが、活発な情報交換が行われ横のつながりも深まりました。ご参加いただいた50名程の皆様、ありがとうございました!
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